標うロマンと旨い寿司。ぺんしよん風旅篭で小樽を堪能。

 観光客で賑わう堺町にある「寿司処多喜二」の奥に、棟続きで「風旅篭」という名の和風ぺんしょんが併設されているのだが、この在在、案外知らない人が多いのではないだろうか。大小の和室が全部で5つ。収容人数も20人程度と実にこぢんまりとしているが、石蔵を含む古く堅牢な建物を改装してつくられた、風情のある宿だ。旅の楽しみのひとつである夕食は、素材の良さが自慢の寿司をメインとしたメニュー。大トロ、イクラ、ボタンエビ、魚介の鉄板焼きに鉄砲汁などなど。小樽だからこその本格的な海の幸が堪能できる宿として、ひそかに友人に紹介したい、そんなスポットだ。

■ぺんしょん風旅篭

 小樽市堺町2−22 (0134)32−7788

1泊2食付おひとり 12,800円

住宅街の不思議空間とんがらし

 札樽高速を走っていると、朝里インターの近くに見える、真っ赤な唐辛子を壁につけた家が「とんがらし」。扱っているものは、モダンな陶器や古い和の器、漆器、布などさまざま。取材時は、インドネシアの古民具やバスケットが多数、展示販売されていた。ご工人は水野律ゴさん。「とんがらし」で完られているものは、すべてご主人の水野律子さんが自らの目で確かめ、足で集めたものばかり。オープンして今年で7年目。特にPRもせず、人から人への口伝てに任せて、お客様の輪は全道、全国に広がっているという。少しご無沙汰していた友人の家へ遊びに行くような気分で、ぜひ、足を運んでみてほしい。

■とんがらし

小樽市新光4−15-15 (0134)54−1464

営業時問/11時から17時30分

定休日/日・月・火曜日